29 強化合宿という名の遊戯
前話&今話は小話みたいな感じです、
次話からは旅に戻ります。
さあさ、始まりました。
強化合宿という名の遊戯が。
「さて、攻撃魔法だけど、二人に共通している属性で一番攻撃力の高い奴教えるから見ておくように」
「解りました」
「うん」
そして俺は手を天にかざし「燃えろ、ファイヤー!」掌からドラゴンも真っ青な紅い炎が噴き出す。
「まぁ魔力を炎に変換するだなんだけど、対人戦では効果抜群だから」
「そ、そんな怖い事できませんッ!」
「そ、そうよ。人を焼くなんて」
ユリアそんな眼で俺を見ないでくれ、あ~俺の癒し成分がぁぁぁ!
「ねぇ、俺の指導間違ってたか?」
俺は隣にいるマリアに聞いてみる。
「いや、間違っては無いが……もう少し穏やかに行ってみてはどうだ?」
「…確かに焼き殺すのは少し惨い、か。よし、じゃあ魔法の特訓はやめてメンタルを鍛えよう」
って事で俺は少し狩りに行ってきました。
取ってきたのは地球で言うウサギにそっくりなポロンという小動物。
「さぁ、コイツをなナイフで掻っ捌いて食事にしよう」
「そんなぁ! なんでポロンをポロンを!」
「そうよ、これはあんまりだわ!」
ちなみにポロンは今女性に大人気のペットで、王妃様もご執心だったりする。
「精神を鍛えるためだ。動物の一匹や二匹」
「じゃあコウヘイさんは、ポロンを、ポロンを裁けるっていうんですか……!?」
そう言ってユリアはナイフを俺に向けてくる。
いや、怖いんですけど。
でも、まぁ御手本を見せるって大事だよな、うん。
「できるよ」
俺はユリアからナイフを取って、取ってきたポロンの腹にナイフを突き刺して一気に腹を裂き、内臓を取り出して塩水で体内を洗浄して、血抜きをする。
「あ、あぅ~」
ユリア気絶。
「ポロンが、ポロンが、あははは~」
シャーリーが壊れた。
「あれ? 何でこうなるのっ」
こんなのどかな一日も悪くないな。
意外と楽しいし、それにやっぱ平和っていい。
―予告―
第30話 出会うべくして出会う人
街道の途中、精霊の湖と呼ばれるその場所で一同は運命的出会いを果たす。