15 神様は律儀にも願いを叶えました
今回はめちゃくちゃ短いです。
「なんで私の話を断ったんですか!?」
「え、えーと」
「はっきり答えてください!」
あれ~ なんかキャラ変わってませんか~?
「お、王女s『シャーリーです』はい。シャーリーは何でここに来たんですか?」
「敬語じゃなくていいです。ここに来た理由はコウヘイが話を断ったと聞いたからですよ」
「そりゃー 俺は一学生だからさ、まだ就職には早いかなって」
「いずれ騎士になるのでしょう? 少しそれが早まっただけです」
むぅ~ と頬を膨らませて抗議するシャーリー。可愛い、
あと騎士達の視線が痛い。
「でも、ほら、あれだから」
「も~ はっきり言ってください!」
「じゃあ仕事とかめんどそうだから」
「なんですかその理由は!」
いや、その理由はって言われても。
事実俺勉強とかはダメだったし、よく授業とかサボってたし。
まぁ騎士学校では夢のような事を学べるからサボる気はゼロだけど。
「とにかく、俺はまだ騎士になるつもりはないから」
「う~ じゃあ私も騎士学校に通います!」
「え? えぇぇぇ!」
か、神様!
『何かな~』
なんですかコレは!
『いや~ 面白い事♪』
いや、まぁ確かにそうだけど。これって王女様ルート開拓じゃいですか!
『そうだよ~ 王室からの依頼とかもあるから、がんばってね~』
そ、そんな~ なんでこんな目に
『神様をバカにしたからだよ☆』
「天罰か」
「どうしたのコウヘイ?」
「いや、なんでもない」
「? とにかくよろしくね」
「もう、どうにでもなれ」
―予告―
第16話 転入性は王女様
言葉通り入学したシャーリーは、コウヘイにこれでもかとアタックするが―――