貰いゲロでめちゃくちゃ怒られた日
保育園の年少か年中の参観日、クラスの女の子が突然嘔吐した。
背中をさする近くの子、拭くものかなにかを持ってきた先生、ざわめく保護者たち、そして⋯⋯貰いゲロをしそうになる私。
私は、人が吐いているのを見たり匂ったりすると自分まで吐きそうになってしまうタイプだ。気持ち悪くなるのではなく、反射的に「オエッ」となってしまうのだ。
その時も吐きはしなかったものの、その子から目を背け、何度かえずいていた。
それを見た先生と保護者一同(私の母も含む)、スーパー激怒。「○○ちゃんを馬鹿にしてるのか!」「ひどい!」「味噌粉った!」と私を悪者にして言いたい放題。母も「そんなふうに育てた覚えはない」とか言い出す始末。
そんなつもりはないと言っても誰1人信じてくれなかった。
それに、その時は「貰いゲロ」という概念自体知らなかったため、自分でも何が起きたのかイマイチ分からなかった。
私はクラスを飛び出し、ひとりで泣きながら外の水道で吐いた。この時、初めて胃痛を経験した。
貰いゲロしない体質の使徒からすると、「それでもやっぱりその子に失礼だよ。我慢しないと」という感じなのかもしれないが、私にとってはグロ画像を見た時の「うっ!」と同じなのだ。骨や内臓の飛び出た死体に慣れろとか言われても無理なのだ。
あー、思い出すと胃が痛くなる。キューってなる。ご飯食べる時に思い出せばダイエット出来そう。思い出しダイエット。
それにしても今回、誤字が多いなぁ。味噌粉は多分押したつもりのところの下にあったんだろうなぁ。貰いゲロしない体質の使徒ってなんだろう。私はゲロハキエル? ゲロハクイエル?
はー。
大人ってひどいや。
もしかして、あの頃はそもそも「貰いゲロ」の概念が無かったのか? 緘黙症とかも全然世間の人は知らなかったし、いろいろアレアレな時代だったのかもしれない。
だとしても、1人くらい味方いたっていいじゃん。私の母親にいたっては今でも私がその子をからかったって認識してるみたいだし。何回も説明してんのに。
っていう話をなんでしたかというとですね、さっき猫がゲボったんですよ。それをティッシュで取ったんですけど、においで「ホィェエエ!」ってなりながらやってたんです。それで思い出しました。
たらこバターのじゃがりこみたいな匂いなんですけど、ゲボって分かってるとなぜかオエッちゃうんですよね⋯⋯
そういえば昔、ギャグマンガ日和で貰いゲロの話読んだなぁ。工場見学かなんかしてて、最終的にゲロ吐きながら殴り合いしてたなぁ。懐かしいなぁ。何だったんだアレ。