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かっこいい悪役を探して  作者: 中山恵一
47/51

魔物交流サングラス Vol. 8 続・魔物じゃないのに


週末の行き当たりばったり暇つぶし旅行


”無償の奉仕”を司る聖霊?を観ながら朝食を食べた

港湾地域からブラブラと歩き

観光案内所で観光客に人気のあるスポットへ


そこでも今まで感じた事の無い空気を感じたので

試しに魔物交流サングラスをかけてみる

そうすると、近くで観光客の相手をしている人の頭上に

ナニカが浮かんでいた

でも、今まで見かけた欲望の魔物じゃない・・・


なんで魔物じゃないのに見えているんだろうな?

不思議に想っていると、あっちから話しかけてきた



「私は欲望の魔物じゃありまっせんよ」


え? 考えただけなのに? おわかりで?


「はい、貴方が私を見えているのもね」



欲望の魔物じゃないとすると何なんですか?


「そうだねー、君達の言葉で・・

 ”占い”を司る存在という表現になるのかな」



占い? ・・ここらへんは欲望の魔物が少ないんですね

さっきも、”無償の奉仕”を司る聖霊?さんに会いましたよ


「きゃっつが聖霊?


 人間の自分が誰かに必要とされたい とか


 それさえ、あれば生きていける。それのために生きたい


 とかいう心を利用して、誑かしているだけなのにな


 そうかー? 聖霊様に見えたのか?」



まあ、魔物じゃないのに、コレで見れる人外な存在って言ったら

聖霊なのかなーって



「でもだな、結果、きゃっつが、もたらすのは


 はまりこんで、のめりこんで

 時間とか金とか労力を全て、その無償の奉仕のために使って

 人生が終わってしまうという


 ある意味、魔物に魅入られたのと変わらない世界ぞ」



でも、いいんじゃないですか、本人が幸せなら

あー、話しは戻しますけど、貴方様は?

この人間に何をしているんで?



「御前もジンクスとか、占いとか、風水とか持っているだろ?


 というか、血液型占いとか、運勢占いとかを見て

 それをもとに行動した事あるだろ?


 ワシは、この人間にとって一番あった占いとかを

 信じこませて日常生活を送らせておる」


へーーーーーーーーーーーーーーーーぇ?


そおーなんですかー。ちなみに?



「まあ、学生の時には・・血液型占いというヤツじゃの


 もとは、中世時代に完成した各地の土地柄


 農村・漁村地帯で身の程をわきまえて村内の人間関係だけに生きる地方で

 生成された土地柄に多かった血液型


 豪商が多かった地方に多かった血液型


 伝統芸能や職人が多かった地方に多かった血液型


 保守支配層に多かった血液型


 を分析した学術論文が占星術と組み合わさった占い本だったのだが

 これが、有効での


 ここらへんは昔、漁村地帯じゃったから

 そのころから基本的な土地柄や住民気質が変わっておらん


 だからの、遥か昔からの同じ事の繰り返しを維持するために

 同じような行動をして、同じような感覚でいる多数派の人間が

 地道な同じ事の繰り返しの中に生きてくれる事が我等にとって望ましい」



なんで望ましいんですか? それと我等って?


「そーすれば、この地域で生きてくれるじゃろうが

 この地域の土地柄の中で、同じ住民気質を抱えた人間とだけ関わって

 それに満足して生きていく人間が維持できれば


 聖霊として生きる我等にとって存在する糧とも言える

 人間が人智を超えた存在である我等に対して抱く

 諸々の祈りとか思念とか情念とかいったものも増えるからの」



あー、悪意や欲望が大好物な魔物じゃないけど

やっぱ、人間の心から出る何かが必要なんですかー


「当たり前だ。


 たとえばだ。政治とか制度とか法律とかいうものが無かった昔は

 支配者は何を使って住民を統治していたと想う?


 呪いや 占い。呪術とか占星術で小さな集団を取りまとめていたのだ


 カエルの子はカエル、漁師の子は漁師、百姓の子は百姓

 漁村や農村の村長であるワシの言う事を聞いて生きるのだ


 っていうような呪いから


 毎年、この時期には、この方角へ船を出すと豊漁になる


 とかいう占いまでな


 それが発展して魚の生息状況調査での漁業資源確保とか

 地方自治体の条例になったりしているが


 根本的には同じ


 どういう心から生まれるものか、わかるか? ん?」



んー、何からでしょうねー、小さな内輪で自分が決め付けた通りに

内輪にいる人間が動いて欲しいとかいう感覚?

自分が内輪の王様になったような権力が欲しいってな欲?

んー、うまい言葉ってか一言で表現できないなー。ボキャブラリーが無い


「ま、わからんのなら、それは、それでいい。

 とにかく、そういったものを人間に植え付けたり作らせたりして

 群れの中で当たり前なルールに近いものにしておる」



ふーん、そして偶然とか状況の変化とかが発生するまで


ある意味、その占い? みたいな常識を信じる人間が

何も考えずに、それを基準にして行動するのが糧になるワケですか


 どうか、何が原因で、そうなるのか、わからないけど

 占いの聖霊様どうか私を導いて下さい上手く事が運ぶように

 なにとぞぉ よどしくぅ


ってな感じの祈りみたいな言霊をオイシク、いただいてますってワケですか?で


「そういうワケじゃ」


んで、誰も、その占い?を信じなくなったら消えると?


「うむ、そうなったら、他の場所にいる誰かの心へと行く

 群れの中で決定権や影響力を持った誰かの所へな。世の中そんなもんじゃ」


そっすか、ま、せいぜい頑張って下さいな。では



というワケで午後の数時間は、占いの聖霊?、支配欲の魔物?

に憑かれた人を観かけて


朝、みかけた 無償奉仕の聖霊? の悪口と

占いの聖霊? の自慢話な言霊を感じて過ごした


夕方、地元にある本屋を通りがかる

目立つ場所に置いてあるのは、血液型占いとか、星座占いとかの本


そういう土地柄なのだ。


サングラスをかけて見ると結構な数の占いの聖霊?が浮かんでいる

いつもいる所で食欲魔物や性欲魔物を見かけるくらいに




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