両親に伝えたら何か色々分かった
エルマに連れ回された後、分かれてそれぞれの家に帰った。
「「おかえり。アヒム。」」
...なんでもう待機してるんだ『どうにもエルマがあらかじめ手を回していたようですね』...遮られた(´・ω・`)
ただ出来れば転生してる事は隠したいな...『いえ、問題ありません。転生関係のスキルや称号は元々この世界に存在している者達には認識出来ないようになっています。そもそもこの辺から持って来れるような道具では見れてステータスまでですね。...勿論称号やスキルを表示する道具を使えば、転生関係の称号もスキルも見せようと思えば見せられますが』
成程。つまり伝えても問題ない訳だ。
「お父さん。お母さん。ちょっと話しがあるんだけど良い?」
「大丈夫だアヒム」
「ええ。私も大丈夫よ」
父さんに続いて母さんがそう答えた。
「えっと...ステータスを見せたいんだけど...どうすればいいの?」
「?誰に見せたいんだ?というかステータスの見方って教えたか?」
「お父さんとお母さんに見せたくて、見方はエルマに教えて貰った」
「分かった。ちょっと待ってろ」
そう言って父さんはどっかの部屋に行った。
「ところでどうしてステータスを見せたいって思ったの?」
「えっと、なんか見間違えだと思いたい文字があって...」
...俺って子供のフリするとここまでコミュ症になるのか。当然こんな説明で伝わる訳もなく
「?」
母さんは首を傾げてる。...大人になるにつれて口調をエルマに向けてるものと同じにしたいな。そこからしばらくして水晶っぽい物を持ってきた父さんが戻ってきた。
「これに手を触れて魔力を込めればステータスが見れる」
「わかった」
俺はその水晶に手を当てて魔力を込めた。すると空中に俺のステータスが浮かび上がった。...ホログラムかな?
「「.....は?」」
実の息子(?)に「は?」は酷く無いですかねぇ...言いたくなる気持ちも分かるが。
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名前:アヒム 種族:人間 職業:勇者
ステータス
Lv:142
HP:38895/38895
MP:35717/35717
SP:3440/3440
筋力:4080
耐久:3495
敏捷:3440
器用:30845
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...うん。何時見ても高い。
「ちょっと何このステータス!?!?」
素直に言う必要性は感じないな。...嘘と本当の中間くらいの言い方で良いか。
「えっと...エルマに連れ回された洞窟にいた魔物を偶々倒したんだけど...それでかなりレベルが上がって、その後もしばらく魔物に襲われ続けて、それを倒してたらいつのまにかこんなレベルに...」
「「どうしてそうなった!?」」
「ゴホン。...それで?この職業はどう言う事だ?」
「それは、」『私が魔王を討つべくアヒムに祝福を与えた事によるものです。』...おい女神割り込むな。
「「女神様!?!?!?!?!?!?」」
あーもう滅茶苦茶だよ
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「...とりあえず落ち着いた?」
「「はい。」」
「言った事は分かった?」
「「はい。」」
両親にとりあえず勇者になった事と今のままで勝てるか怪しいから鍛えて欲しい事を伝えた。え?そんな事いつ考えたのかって?言ってる時に女神が『まあ今のままでは魔王に勝てないと思いますが』って言われたからじゃあで思いついただけだよ。ちくせう。
「...ただレベル上げに関してはむしろ父さんが教わりたいくらいにまで急激に上がってるからレベルに関しては同じようにあげて欲しい...んだがしばらく待ってくれ。技術をつける前に腕力で技術をねじ伏せられると本当に鍛えようが無いんだ」
「わ、わかったよ。父さん」
そんなにかなのかこのステータス。
「そういえば一個気になったんだけどどれくらいのステータスで高いって言われるの?」
「HP、MP、器用以外は1000で高いって言われるわね。残りの3つも1300もあれば十分すぎるくらいなのよ?...まあ私もラルス(主人公の父親の名前)も殆どのステータスがそれよりも高いけど」
「え」
マジかこの家とんだ化け物一家なのか(困惑)
「まあ昔の事だ。精々昔そんな称号も無いのに英雄呼ばわりされたくらいだしな!」
「あらあらアナタ。息子に自分の自慢ですか?かく言う私も高々元宮廷魔道士ですけど」
...なんか元の位は高そうだなとか思ってたら英雄?と元宮廷魔道士とかなんだこの家。いや何ならエルマの所は元貴族だったな。...この辺なんか色々可笑しいのしか居ないな?
尚親の名前はほぼ思いつきである。正直最初しかストーリーに絡める予定はないし設定が殆ど無いんだよなぁ。なんならこの話しを書き始めてからステータスを設定したし...
因みにラルス(主人公の父親)のステータスはまだ一部を除いてアヒムに勝っていますが、レベルで大きく離されているし伸び代がほぼ無いので何れ負けます。