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自分

作者:
掲載日:2009/02/12

初投稿。微妙かも。短いし。

前に人がいる。

いや、正確には人の形をした何かだ。

何なのか?俺には分からない。

だが、人ではないと分かる。そんな気がする。奴は俺の方を見て、不気味な笑みを浮かべた。その瞬間寒気がした。俺の理性が危険だと言っているように。奴が俺の方に歩いてくる。逃げたい。けど、動けない。どうしてだ?その間にも奴は近付いてくる。でも、俺は動けない。なぜ?汗が床に落ちた。奴は目の前にいた。笑みを浮かべながら。奴が手で俺を触った瞬間、何か体に異物が入ってきている感じがした。気持ちが悪い。それ以外の何物でもなかった。息が苦しくなった。意識が遠くなってきた。死ぬのかもしれない。そう思った。

《死なねぇよ》

奴だ。声は聞いたことはないが、奴だと分かった。なぜかは分からない。もしかしたら、奴と俺は同じなのかもしれない。

《今も昔も同じさ。一緒に楽しもうぜ。》

気持ちが良くなった。今なら何でも出来そうな気がした。何でも。そう思うと不思議と笑えた。奴と同じ。俺はきっとこの瞬間を待っていたのかもしれない。さっきは今の俺になることを恐れていた俺がいたのだろう。だが、今は…。多分俺は奴だったんだ。奴は俺の中の本能だと思う。俺は理性という檻から出て自由になった。本来あるべき姿になったのだ。今の俺が人かどうか?問題ではなかった。俺を遮るものは何もない。単純に嬉しかった。

《さぁ、何する》

奴が聞いた。

分かっているだろう?俺自身なのだから…。

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