二話 お掃除ロボットさんの状況説明
俺は延々と喋り続けるお掃除ロボットを見つめながら、じっと話を聞いた。
まず一つ目、俺は車にひかれて一度死んだらしい。
…一つ目からこれかよ。だが、俺は驚かない。まあ、自分の身体がこんな有様じゃ、疑う気もない。
「そっか…俺は死んだんだな…」
一度、言ってみたかったセリフ上位のこの言葉。俺は、それを言えた事に感動する。
「そして、世界は滅びました」
だが、そんな事を天下のお掃除ロボット様が許してくれなかった。なに?スパルタ?
いや、そんな事より、重大な事があった。
「本当に世界が滅んだのか?」
それは信じがたい。だって、隣人がいたもの。あれはビデオなどではない。俺に対して隣人はうるさいと言ったのだ。
普段は、しょんぼりするのだが、何か温かい。
だから、信じられない。
「ええ、マスターが死亡し、一年過ぎた頃、隕石によって人類は滅亡しました。
「……」
そう言われると、何か…。いや、以前と関わらず信じがたい話なんだけど、隕石って言われると妙に納得しちゃうし、それに、自室の有様を見れば、それは、滅亡後の世界、って、雑誌に載せられる程だ。
「もしも、だ。もしも、本当に人類が滅亡したのなら、隣人はなんでいる?」
「いえ、隣人ではありません」
「ん?いや、隣に住んでいるんだから、隣人じゃん?」
「いえ、隣人ではありません」
「いや、だから…」
「隣人ではありません。その者は、人間ではないのですから」
「……は?」
驚く事ばかりだ。人類して、俺はサイボーグに改造させられて、さっき、俺に怒鳴ったのが人間じゃない?
もう…ラノベのネタにしたらいいんじゃね…