婚約破棄、それは新天地を求める人たちの選択
-----参加者に対してのお願い-----
1.時間厳守
2.飲食の持ち込み禁止
3.婚約者以外との入場禁止
4.ダンスは、婚約者以外とする場合は、2回目以降で
5.パーティ中は、婚約破棄などの行動を禁止
以上の行為を行った場合は、威力業務妨害罪で現行犯逮捕、重罪にします。
そんな文書が、パーティ参加者に渡された。
威力業務妨害罪ではなく、単なる業務妨害だと思うのだが…
そんな風に思った私を許してほしい。
私は、婚約者を相手に持つ。
相手は、幼なじみだが、浮気心が激しく、相手の事を振るたびに、私がお詫びに行くことが多いためか、最近は相手から逆に同情されてしまうようになってしまった。
そこで、私が会長となって被害者の会を作ってみた。
私の婚約者からだけではなく、同じように浮気の被害にあった人のために。
そこで、被害者の一人が文書を作って、会の総意としてパーティ主催者に提出。
それが丸ごと参加者に渡された。
本当に多い。
婚約破棄。
これが原因で、最近はパーティ参加者が減る一方だ。
参加して、婚約破棄などになれば、自殺してもおかしくない。
ただし、最近は被害者の会に、被害者ではないが破棄される側の女子だけでなく、男子も入会する混沌状態。
「これより、パーティを始めたいと思います」
そんな主催者の声で、お願い文書が効いたのか何事もなくパーティが進んでいく。
しかし、思いもしなかったところから火の手が上がった。
「離婚します」
「おい、いきなりなんだ」
来賓で来ていた夫婦から、とんでも発言が。
確かに“婚約破棄はダメ”だったが、“離婚はダメ”とは書いていない。
しかし、ここでそんな事をするか?
普通ではない。
「あなたの浮気で、私はずたぼろよ。金輪際、あなたの世話をするつもりはないし、あなたと浮気相手から賠償金を山のようにもらうから、覚悟してなさい」
…あ、何かシンパシーを感じる。
被害者の会の作り方、教えてあげようかな。
最近、意図せずに書くと、こんなのが多い。
なぜだろう、はて?
ここまでお読み頂きありがとうございました。