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夏になると恒例の授業と言うものが出現する。そう、水泳だ。肌の露出面積が極端に大きいあの水泳だ。僕はこの授業が大好きだ。いつも着ている重っ苦しい格好をしなくてもいいのだから。
なぜかというと、僕の住んでる地域ではプールは屋内に作られているからだ。もし僕が他にところに住んでいたら、水泳の授業は僕にとって地獄と変わらなかっただろう。
ちなみに、吸血鬼は泳げないと思っている人もいたけど、流水がダメなだけで、プールは流れていない限り大丈夫なのだ。
泳ぎの測定が終わって次は遊びの時間だ。測定の方は、吸血鬼の怪力で蹴伸び一発で25mだった。
「みんなー、プールの端に集まったらぐるぐる歩いてみてー」
先生の指示で僕たちはプールの端を歩き始めた。
歩き始めて少ししたらちょっと歩きやすくなった。
「反対向いて―」
先生の指示で反対に向く。すると僕たちは大きな圧力に押された。すごい水の力だった。しかし、問題があった。水に押されてると言う事は水が馴れていると言う事だ。つまり、
「ガ…ガボゲェァア゛」
溺れた。急いで飛び込んできた先生の姿を見て僕は意識を失った。
次回からはプールの前に何をするのかを聞こうと固く決意した。
興味が出た人は、あとの話はてきとうに妄想でもしてください
お粗末さまでした