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空と海と風のあるところー約束と誓い
僕はあの場所へ帰っていく
とても大切な
あの場所へ
僕と君だけのあの場所へ
そこは
永遠の時が流れ
ずっと
僕らは歩き続ける
楽し気な巡礼者のように
夜
空が割れ
黒い雲が飛び去って
白い半月が顔を出している
そこは
冷たい風が吹いている場所
波の音が僅かに聞こえる
紅い夕陽が海に落ちて行く
東の空は蒼く
闇を告げるが
僕たちは夜の街を歩く
密やかな闇は
黄金色の光を下ろし
そして
親し気に酒を交わそう
だけど僕たちは
冬の闇を
何処まで走る
冷ややかさを切り裂き
聖者の歌を口ずさむ
たとえ
この世界が壊れても
僕と君は
また巡り合える
それは
約束と誓い




