note メンバー 相棒のこと(2100.5)
月読アキラ。(ミコ)
ただし、俺と二人だけの時は名前(アキラ)呼びだ。
β世界の日本人。
両性。肌白。髪銀。瞳紫。
実齢16.7才(経験値2.3年)。つまり見かけ14.4才。ほとんど俺と共に潜っている。個人ランクS。
身長1.57m。髪は背中まで。一人称ボク。
細身の美少女美少年。妖精のような、薄々フワフワな白絹のミニ・ワンピースを纏い、腰を飾りベルトで締めている。念のため言う。ちゃんとハーフパンツ穿いてるから下から見上げても問題ない。
靴は素足に編み上げ様式のもの。色は白。
β世界の日本は、驚くことに、地球を支配する統一宗教国家なんだそうな。その教皇の一粒種がカレだ。ゆえに皇子。世界に帰ったら俺なんか口をきくことすら許されない殿上人だ。マジで月面に個人の宮殿を所有している。
容姿は美しいの一言。いや、可愛い、の二言。耳端がわずかにとがっている。これはβ人の特徴であり、これをもってβ人ぜんたいをエルフ族と呼ぶこともある。この耳は弱点で、昔、冗談で甘噛みしたら昇天されてしまった。
なんと言っても最大の特徴は、“魔法”を使えるということだろう。魔法。もう一度言う。魔法だ。いや冗談ではない。β人は全員が魔法使い。それどころか、βの生物全般、犬や猫、魚、鳥、昆虫、はては菌のたぐいまで、(それぞれのレベルにおいてだが)ぜんぶ魔法使いなんであった。
もともとβ世界は環境が厳しく、魔法のような反則技でも持ってないと生きてらんないらしい。両性である理由もここにあるのかもしれないな。
当然というかαからλまでの中でも唯一の魔法能力者で、魔法が発動すれば、最強無比となる人種である。
……少しだけ魔法の話を続けるが、万能ではない。規模もそこそこだ。見方によっては、実は大したことない、と言えるかも。その効力範囲は、最大実力者(教皇)でも、地上から、精々、月面の砂をなでられる程度だからだ。宇宙を変換するなんてことできるはずないし、ましてや平行世界の壁を乗り越えることなんてできやしない。そんな程度のものなのだ。
されど、魔法なんである。
ほんとミラクルだよなぁ。夢、あこがれ。うらやましい。
さっきの月面なんたらと言ったけどもさ。知ってるかな、地球~月間は、地球約30個分の距離があるんだ。そこまで作用するってんだから、つまり地表上ではムダに無敵ってこった。平和的な人たちでよかったと、神に感謝すべきであろうよ。
なお、魔法を発動すると、その規模に応じて失神する。ここら辺、なんかお約束だな。(笑)
βは、ダンジョンに魔法という奇天烈な要素を持ち込んだということで、他世界人からは特別視されている。
ダンジョンにおいては、このβ人は極めて数が少ない。少数派。
長くなるのでページを改める。




