note メンバー 関取(2100.5)
木財リキタロウ。(ヨコヅナ)
ε世界人。
男性。肌褐色。髪緑。瞳黒。
実齢20.5才(経験値0.3年)。見かけ20.2才。個人ランクD。
身長1.9m。体重150kg。髪は大銀杏(洗髪したときは一本縛り)。一人称拙者。
言うまでもなく巨漢。スモウレスラーである。申し訳なく思うのだが、こっちのチーム行動に参加するようになってから、不戦敗が連続するようになってしまった。それでも日にちをやりくりして、試合に出たら必ず勝ち、場所ごとの優勝は逃さない。そんなところは流石の一言。ε日本で連勝記録を更新中の英傑である。
“レジェンド”と称えられるのは、理由がある。
実はε地球は、高度に機械化が発達した世界なのだ。
いわゆる、ロボットである。
何でもかんでもロボットがこなす世界で、人間はむしろ素裸での格闘試合に熱中するようになっていた。
そして、そのまま何事もなく時代が推移すればよかったのだろうが、そうはならなかったのである。
ロボット作りはもはや人間の手を離れ、コンピュータ主体の設計になっていた。高名な『ロボット三原則』さえ守ればほぼ自由を許された世界で、コンピュータは人間には到底マネできぬ緻密な作り込みを際限なく追究していったのだ。膨大に書き込まれたロボット言語が、無限に組み合わされ試行され、さらに高度になっていく。そして運命のように、神の域に到達する瞬間が訪れ、訪れたその瞬間、“ロボット革命”がなったのであった。
ロボットは自我を有し、生存本能に従い、自由意思で自分たちを生産するようになる。
材料は鉄の他、非鉄、木材、石材などと際限なく広がり――
ついに、生物が死ねば――ロボットたちの単なる材料に戻ることを知ってしまったのだった。
あとはもう……。
端折るが、そんな中、徒手空拳で事態を拮抗状態にまで押し戻したのが、彼だったというわけなのである。
ダンジョンでは人口比率的に第3位の世界人である。何気に影響力があり、実際にある。ダンジョン世界に、自立式ロボットの要素を、持ち込んでしまっていたのだった。
上衣は茶革のベスト。下衣は茶色のレスラーパンツ。茶のレスラーブーツである。
色使いからしてほとんど裸に等しく、おかげでエマの覚え目出度く入隊を許された、というわけだ。ここら辺の事情についてはまた、別ページに書くかもしれない。




