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第5話 スマホは孤独の敵

「やみこもスマートフォン持てばいいのに。そうすれば『ユメノミライ』いつでも聴けるよ?」


「ダメ。私、スマホは持てない」


「あ、親が禁止してるとか?」


「ううん。親からはむしろ『あんた暗いんだから、友だちとつながれるスマホ一台くらい持っていたほうがいい』って勧められてる」


 自分の娘に「暗い」ってはっきり言う親もどうかと思いながら、友人はさらに訊いた。


「じゃあ、なんで持たないの?」


「スマホを持っていたら、いつでもどこでもだれとでも連絡とれる」


「まあ、街中ならだいたいね」


「そんなの私、耐えられない。いつでもどこでもだれかから連絡がくるかもって、そんな状況、ぜんぜん落ち着かない。スマホは孤独の敵。スマホは孤独の敵……」


「や、やみこ?」


「もし私の番号がだれかからもれて、知らない人から四六時中電話がかかってきたら……。いたずらメールとかいっぱいきたら……。そんな心配するくらいなら、スマホなんていらない……」


「そんなことないよ。知らない人から電話とか、普通に使ってたらあり得ないから」


「でも逆に、もしだれからも連絡がこなかったら、それはそれで私の友だちの少なさを再認識することになるだけだし、やっぱりムリ」


「ネガティブすぎるよ、やみこ……」


「もうダメ。こんなこと考えてたら凹んできた。帰る」


「だから帰っちゃダメ!」


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