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はじまり

序章


2XXX年―東京


―それは、突然発症する。


授業中の教室でも―


「め、目がっ...!」

「上阪?どうした、具合がわるいのか?」

机に顔をふせた男子生徒に近づく教師。

「駄目だ!先生!!そいつ...!」

誰かが叫んだが、既に遅かった。

男子生徒は驚異的な腕力で教師の首を鷲掴み、片手で持ち上げる。

「ぐっ....ぁ」

うめく教師を睨みつける男子生徒、上阪昇(こうさかのぼる)の目は――真っ赤に染まっていた。


―数日後―病院


「今日も駄目だったか...」

そう独り言をつぶやき病室からでてきたのは、上阪昇の親友でもあった前山翔(まえやまかける)だった。

この謎の奇病が現れだしたのはほんの数年前のことだ。

はじめはアニメや漫画の真似をする子どもが増えてきた、程度にしか思われていなかった。

しかし、事態は深刻だった。


症状は初めは軽く、一人になりたがったり、言葉遣いが乱暴になったり...この段階で感染に気付かれることはまずない。

だが、このまま放っておくと、ある日突然発症するのだ。

目や手の痛みを訴え、次第に片目の変色や手に奇妙な痣があらわれる。

そして自らを選ばれた者だなどと狂言する。


この病気の一番厄介なことは、その先だ。


自分には翼がある、空を飛べるだとか

自分の血には特殊な力があるだとか

前者は屋上から飛び降り、後者は出血多量で死ぬ。

中には、その強い思い込みから実際に本人の限界を超えた腕力などを発揮する―上阪のような―者もいるらしい。

だが、それも身体に対する負担が大き過ぎるために、本人達を蝕んでいく。


治療法は今も見つかっていない。

そして、感染する者とそうでない者の違いすらまだ不明なのだ。


もちろん様々な対策が考えられた。

まずはファンタジー物などのアニメ、漫画、ゲームなどのメディア規制。

感染者の徹底的な調査。

しかしそれらは全くといっていいほど成果はなかった。


学者たちはこの病気に長ったらしい名前をつけたが、俺達はもちろんこう呼んでいる。

―厨二病、と―




思い付きで書いたので続きはないかもしれません。

読んでくださった人ありがとうございました。

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