level.81 【迷いのマの森】 編 おわり。
「ポチ殿」
「おりんちゃんですか? レッスンの日程は、まだ組み上がっておりませんぞ。とりあえず最初は基本的な指の動かし方を中心に」
「ああ楽しみにしている。だが用件は、レッスンの件ではないのだ」
やけに深刻ですな。
指先ピーン、背筋もピーンして、クソ真面目に聞きましょう。
「これからポチ殿は、どちらの支店の査察へ?」
「おおマイジョブ。ビジネスの話ですな? それに関して〈新悪代官サマ〉のご指示はありません。ですから選択権は今のところ私に。じゃあテキトーにィ、どォちィらァにィ」
「ポチ殿、アダマサマを味方に付けるべきです。【豊穣のジョーの湖】支店にしてください」
「アダマサマ? 確かボケちゃった、あのオジイチャンの? 大きな亀のアダマちゃんね」
「……アダマサマは包容力のあるお方。些細なことは気にしないが……アダマちゃんはゼッタイダメッ!」
「ひいいいい。ごめんなさいいい!」
こわっ。逆らっちゃいけません。
「どうしてわざわざ確認に来たのかと、ポチ殿は不思議に思っているだろうが、私はビジネスで来たワケで、プライベートな目的では決してないのだ。そこはハッキリさせておこう」
「その言い回しのクドさは気になりますが、ご忠告をお聞きしてよろしいでしょうか?」
おりんちゃん、顔がキュッと締まります。
「ヴェロンが動き始めた」
じかい、 ばんのうしげん『 POW 』 を めぐって、
せかいさいだい の たいりく を ぶたい に、
そうだい な すけーる で てんかい よてい。
どうぞ きなが に おまちください。
よみこみ ちゅう…zzz。
あいる・びー……むにゃむにゃ。




