level.48 すにーきんぐ みっしょん.フォーーーッ!!!!!!!!!!
「《猫男》……母上は“こんなモノ”を相手にずっと戦っていたのだな……」
「はい。おりん様がここにおられることが、なによりの証明でございます」
「私は、その意思を継げるのだろうか。【迷いのマの森】支店を守っていくことが、こんな私にできるのか……とてもそうは思えない」
「やってもらわねば困ります。そこに暮らす我らのためにも。さあ離れましょう、おりん様。ここに居てもムダばかり。それどころかマイナス要素が満載です」
と、我々がその場を去ろうとした刹那――
激しく言い争う〈ニンゲン〉が大要塞の前に急きょ出現。
どうやら避けられない“強制イベント”のようです。
「どうしてダメなんだ、オイラは“あの先生”の弟子なんだ! 討伐隊に入る資格は充分にあるぞッ」
あそこで衛兵と取っ組み合う、
あの“田舎クサイ若者”は、いつかどこかで見た覚えが……?
「何度言っても分からないボウヤだ。よく見ろ、この“求人票”の『必要な資格・スキル』欄に、レベルが四十より上――と、明確に記載しているだろう。お前は字も読めないのか」
「なんだとバカにしたな! オイラが生まれた村は【ふもとの村】だッ!」
「はあ? どこの“ふもと”だ?」
確かに。
口頭で伝えても分かりにくい気がします。
私のようにメモ帳で、サラサラッと記載して渡すのがベストでは?
「あの〈かつての光のモノ〉をたくさん輩出している村の、【アンゾルゴンのア大灯台】から徒歩で十五分の場所にある【ふもとの村】なんだッ! ここまで言わないと分からないのか! この分からず屋め」
「そんな田舎は知らん。とにかく、履歴書を書いて郵送してから応募に来い。それからだ」
「くっ、覚えてろよッ」
田舎クサイ若者は、そう吐き捨てると脱兎のごとく走り去りますな。
私の敏感な鼻センサーが、ついさっき“ザコ臭”を嗅ぎつけました。
あれからまったく成長を感じさせません。
「ポチサマ、あの〈ニンゲン〉って【アンゾルゴンのア大灯台】で見た……?」
「ええ。間違いないでしょう」
「誰だ? ポチ殿が知っている〈ニンゲン〉なのか?」
あっ。
「なんだ、どうしたのだポチ殿。この私の顔をジーッと見て」
「今回の“お相手”は、あの純朴そうなヤツにしましょう」
「な……な、なんと私の“お相手”はッ! あんな田舎クサくてザコ臭のする〈ニンゲン〉にすると、あなたはその口で言うのか! ――ああ。実は私も同じことを思っていた。てっとり早くていい。この“面倒な儀式”を終えて、急いで我々は支店に戻る必要があるからな」
おりんちゃんの澄んだ瞳が
その一言をポロッと口走った瞬間、妖しく光りました。
「アイツはダマしやすそうだ」




