level.47 すにーきんぐ みっしょん.トゥリー!!
周辺の景色が移るにつれて、村の雰囲気も次第に殺伐としてきました。
先ほどまで、絶えず往来を行き交っていた
“村人・A”や“村人・B”やら“C”になり代わって
急に目立ち始めるのは、武装する〈ニンゲン〉の物々しい姿――
全身を覆う金属製の鎧と、巨大な戦斧を肩に担ぐ、
重装備の『キンニクタイプ』のモノもおれば
そちらのモノは細身の剣を腰に差し、上半身を守護するだけの軽装備で
まとめる『インテリタイプ』風のモノもおります。
各自の装備はてんでバラバラ。
しかし共通するのは【迷いのマの森】支店に挑戦するに値する
“プロフェッショナルな風格”を、それぞれが纏っていること。
「ここが〈ニンゲン〉どもの拠点……初めて見る……」
おりんちゃん、険しい顔でそびえ立つ眼前の、石造りの大要塞を眺めます。
それにつられて我々も。
見上げる表情が同様に、とても険しくなりますな。
ここに至る道のりの中で〈ニンゲン〉の技術力の高さには驚かされるばかり。
いかに〈ニンゲン〉のテクノロジーが
我々を凌駕しているかが一目瞭然に分かります。
「へえー。中に入れないのかな?」
しかし例外が約一名。
“地味なウチのねこ娘”は、いつでもとってもお気楽。
入村当初からまったく変わらず、彼女の目線は
ウキウキ観光モードでございます。
「おりん様、あまりジロジロしていると、さすがに怪しまれます」
「分かっている。しかし、あと少しだけ。しっかりとこの目で“相手”を見ておきたいのだ」
巨大ですな。偉大でございますな。
果たして“定められた世界”で生きる我々は、
この存在を前にして、どれだけのことを成せるのでしょうか。
やはり我々も、
“その設定を飛び越える”時期が来ているのではないかと、
ひそかに思ったりもいたします。
「《猫男》……母上は“こんなモノ”を相手にずっと戦っていたのだな……」




