表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
悪代官サマ と ユカイな仲マたち  作者: 中田 春
【 迷いのマの森 】 編
46/82

level.45 すにーきんぐ みっしょん.ワン!!


 ドキドキ。

 〈ニンゲン〉の生活空間に“初潜入”でございます。

 この未知の状況に胸は高鳴り、気分は『超』アゲアゲ↑↑↑↑。

 もしかすると今、私の精神は絶頂を迎えておるやもしれません。



 それでは私――“ポチ”が、張り切って突撃レポートいたしますぅ。

 チャンネルはそのまま!




「あはあ。ウジャウジャですな。どこを見渡しても〈ニンゲン〉だらけ」




 よくもこれだけの数の生物が、一か所に集まれるものです。

 我々〈マのモノ〉は、気のイイ連中ばかりにございますが、

 これだけ密集してしまうと、どうなるかは分かりません。

 互いのほどよい距離感が、この地にまったく存在しないことに、まず驚き。




「そこの奥さん、今日はキャベチが安いよッ! これ買って、今日の献立はキャベチロールだあ! あいよそっちの奥さん、キャベチ四個お買い上げ~。まいどッ」



 ほうほう。

 商売っ気は旺盛ですな。そこは我々と共通しています。

 よく分からないモノを売る店が、そこかしこで絶えず客を引いております。

 いやあ楽しそう! 

 しかし“一文ナシの私”は見てるだけッ!




「右手にありますシルクハットには、タネも仕掛けもございません。ところが、この“秘密の塩”をパラパラと上からかけると……」



 ほうほう。

 どうなるの?



「シルクハットの中から鳩が登場ォ~。それえ~バサバサバサっと、天高く飛んで行けェ~」



 おお召還魔法!! まったく詠唱をしないとは、かなりの手練れ。

 おりんちゃんも興味津々に、あの〈ニンゲン〉をじいと眺めます。

 その『シオ』とやらがきっと“味噌”ですな。




「むむむ」



 狭い場所で椅子に座って対面する〈ニンゲン〉。

 互いに難しそうな顔を突き合わせております。

 なにが始まるのでしょう? 

 すぐに観察観察。そしてメモメモ。



「むむむう。“王手”」

「え! ウソ……まさか……そんなぁ、奥の手があったとはぁ……」

「“待った”はナシじゃ。お前の負けじゃな。がはは」

「やぁらぁれぇたぁ~。今回はお前の勝ぁちぃじゃあ~」



 ほうほう。

 盤上には、たくさんの木札が載っております。

 それを交互に動かして――まさかこれって……

 【迷いのマの森】支店攻略の作戦会議中なのでは!?

 ご、極秘裏に進めるはずの作戦会議を、こんなに開放的な場所で

 それにたくさんのギャラリーを集めて意見交換をし、勝った負けたと

 何度もシュミレーションしているとは……

 〈ニンゲン〉とは、なんと好戦的な種族なのでしょう……やはり恐ろしい。

 しかし、このシステムはウチでも採用すべきッ!

 しっかりメモメモッ!




「オネエさん、ちょいとそこの、“『超』クールなオネエさん”」




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ