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level.28 よめ(?) が あらわれた!!!!
「……のか」
「……ている。お前も同じことを何度も言わせるな。この話は終わりだ」
「いや、まだだ。不満を持っているのは〈火行衆〉だけではない。〈衆長〉の方針に従わない、血気盛んな若い衆が、同調する気配が水面下である。忘れるな、何千年と続いた“衆派”の結束はほころび、もはや一枚岩とは言えない混沌とした状況。早々に意思を固めておけ」
「“若い私”には、どうあっても従えない――ということか」
「どちらも代替わりの時期なのだ。大殿が降臨なされて〈まのもの〉全体が浮き足だっておる。若い衆の心の内は今、期待と不安が入り混じっていることだろう」
「だから“私”が〈新悪代官サマ〉の手足となって、全力で支えなければならないのだ。“私”が、あのお方をしっかり支えなければ……」
「古来の盟約通り、〈金行衆〉はお前に付き従う。後顧の憂いは、我らが断ずる」
「任せる。頼りにしている」
「我ら『狐一族』の命運、
そして――すべての〈まのもの〉を、その背に負え、“おりん”」




