level.23 びっく・ぼす☆ばとる の はじまりだーーーー!!
これは夢でした。
そう実は――言い忘れておりましたが、まだちょっと寝ぼけておりました。
かなり壮大な夢オチです!
ですからここまですべて夢の中。
言うなれば“道の草”。
本編とは、まったく関係ございません!
さあ、さあさあ、お立ち会い。
仕切り直してようやく本編へとご案内ッ。
さて。場面はいきなり修羅場を迎えておりますな。
〈マのモノ〉の誰しもが、これは背筋が凍りつくほど恐ろしい状況。
ついたったさっき、深い眠りに就いた若いヒカリモノ。
これは私の足元にゴロリと寝転がっております。
期待のルーキーはご退場を願い、
大灯台のヌシである“ルバロバ支店長”と
そしてあの“マジィなオーラ全開”の年老いたヒカリモノが
直接対峙しております。
不肖――私ポチが、ここで勝手に宣言させて頂きます。
よろしいでしょうか皆々サマ?
高らかに営業オープン!!!!!!!
と同時に、リ・スタート・ザ・ワールドッ!
「セト」
正常に動きましたな。動作確認いたしました。
「死んだのか、セト」
年老いたヒカリモノは、その若者をしばらく見つめておりました。
そして、やがてガックリうなだれるように
自身が手にする淡い光を放つ、“薄紅色の美しい刀身”に視線を落とします。
「これも“この剣の呪い”……か。お前は決して、死ぬまで私の手を離れてはくれないのか?」
あのヒカリモノが手にする抜き身の剣から
なにやらマガマガしい波動を感じます。
明らかに、元はこちら側の宝物ですな。
それゆえに〈ニンゲン〉の身では、その反動は計り知れません。
まさしく魔剣。
「オイの部下は、丁重に迎えてくれたんか?」
「斬った」
「すべてか?」
「残らず」
ルバロバ支店長は顔を上げ、天井を見つめます。
「おまんを仕留めるための布陣やった。万全で臨んだはずが、すべて、か」
「見事だった」
「なにが見事じゃ。おまんは、こうしてピンピンしとるやろが。失敗に決まっとる」
「そうだな。ムダな犠牲だ」
戦闘は、それを発端に突如始まりました。
まるで稲妻のように、縦横無尽に戦場を駆けるルバロバ殿。
この【アンゾルゴンのア大灯台】の二十九階は、
激戦に耐えられるように設計された“特別仕様”となっております。
ちょっとや、そっとの攻撃で、
この部屋の床や壁が抜けることはあり得ません。
圧倒的なパワーとスピードを兼ね備える近接戦闘のエキスパートは、
見せ場など一切必要ないと言わんばかりに、いつものように初回から
フルパワーで飛ばします。
年老いたヒカリモノ、そのあまりの速攻に反応しきれない様子。
「シャアッ!」
攻撃の手を決して緩めず、
少しずつ確実にルバロバ殿は、相手の戦意を削いでいきます。
そして死角から、モーションを大きくして攻撃の比重を強めようとした、
まさにその刹那――ルバロバ殿はなにを思ったか、サッと身を引きます。
それから半歩遅れるように“あの魔剣”がビュウウウと、
風を裁断する鈍い音を引き連れて、正確無比に振り下ろされました。




