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悪代官サマ と ユカイな仲マたち  作者: 中田 春
【 アンゾルゴンのア大灯台 】 編
22/82

level.21 〇〇と〇〇の おへや.3



 はっと我に返ります。


 この場所は? ここはどこ? 私は誰?


「あ、起きた」

「ひぃ!」


 その“ビジネススーツ姿の女型”は、確かに見覚えが。

「悪魔……悪魔アクマ、ひぃぃぃ、そこに居るのは正真正銘の悪魔だッ。こっちに来るな! あっち行けーーーー!」

「ど、どうしたのポチサマ! おかしな夢でも見たの?」


 よくよく見ると、それは“悪魔”ではなく、“カワイイ小悪魔”にございました。

 ふと目の前に居ります《リトル・ウィッチ》が不思議そうに私の顔を覗きます。


「さっきのは、“夢”……だったのですか……?」

「そういえば、うなされていたような」

「そうだクビ! クビクビクビッ! クビの後ろにございますゥ!」

「クビ? なに、どうしたの?」


 慌ててクビの後ろを手で自己確認。

 この小悪魔は信用なりませんからな。


「どれどれ……うん。別に、なんとも」

 痕跡はないようです。

 あれは本当に夢だったのでしょうか。やけにナマナマしい気がします。


 インストール完了とか、バージョンが“最新”だとか。

 気味が悪いです。


「ああッ!」

「なに! なになになに! なにがあったのォ!」

「ポチサマのクビの後ろ」


 や、やっぱりな。

 きっと、寝ている間に“改造”されたんだ――


「あは。ホクロに長い毛が生えてるぅ~」

 どうでもええわ。驚いてソンした。

「ああッ」

「今度はなに」


「『ヒカリモノ』が、たったひとりで攻略に来たの。ルバロバ支店長がポチサマを呼んで来いって」


 ああハイハイ『ヒカリモノ』ね。

  ヒカリモノ、ヒカリモノ。


 ……こうしてる場合じゃないでしょ。




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