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少女said 運命の出逢い
「君、もうすぐ死ぬよ?」
漆黒の瞳をきらめかせ笑う死神。
少女はその笑みに彼の闇を観た。
頬を涙が伝うのを感じる。
今目の前にいるのは死神で、宣告されたのは己の死。
それでも、この涙は恐怖故のものではない。
ただ、悲しい。
そして・・・・・嬉しい。
彼は自分と同じ。
自分一人が闇の中にいるわけじゃない、一緒だ。
そう、思った。
だから、思わず笑みがあふれてくるのは仕方がないことだと思う。
泣きながら笑う私は、はたから見れば気持ち悪いことこの上ないだろうけれど。