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Tear the world-その罪の名は-  作者: 逢音
序章
2/6

とある国、その片隅で

これはずっと昔、雪の降り止むことのない国でのこと。




その国に住むマッチ売りの少女がおりました。




少女は早くに母を亡くし、荒くれ者の父と二人で暮らしていました。




一日の食事にも困るほどの貧しい生活。




それでも父は博打に酒にと金を使いまわる日々。




果てには暴力までふるい始め、少女の心はもう限界をとっくに超えていました。




そんな少女の運命を変えたある夜の出来事です。




少女はその日もまた、降り続く雪の中でマッチを売り歩いていました。



道行く人々は彼女に目をくれることもなく、通り過ぎて行きます。



マッチは売れないまま時間だけは過ぎゆき、人一人通らぬ時刻となったとき、少女は空を仰ぎ、何事かを呟きました。



その声は闇に消え、雪に溶け、何者にも届くことはありませんでした。

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