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Tear the world-その罪の名は-  作者: 逢音
序章
1/6

始まり語り

死神は人の死に干渉してはなりません。




これは掟として記されています。




なぜなのか、それは至極簡単なことです。




私達にも感情というものはあります。




それ故に対象者を狩らずに生かしてしまったり、逆に対象から外れているものを狩り取り殺してしまうなど、理を外れたことをしてはいけないからです。




けれど神々は最初、このことに気づくことができませんでした。




死神をただの道具としか思っていなかったからです。




私達も、感情を持つれっきとした生き物であるというのに・・・




かの方々がそれに気づいた時には、もう手遅れでした。




人間の世も、神の世も、すべての世を巻き込む悲劇はもう幕を開けていたのです。




その悲劇は、ある一人の男の願いによって引き起こされました。






男の名はクロス、神を父に持つ異質な死神でした・・・



彼はその特殊な出生のため、いくつもの業と、底知れない闇を抱えていました。




それ故に、だったのかもしれません。




あきらめたはずの光を前にして、もう失いたくはないと願ってしまったのは・・・




けれどそれは、死神ならば決して願ってはいけないことでした。




現に彼の願いは世界を引き裂き、私達から鎌を奪ったのですから。




ただ、ほんの少しでも彼の気持ちを理解してほしいのです。




だからこそ、私は語ります。




だれも知ろうとはしなかった、禁忌の始まりの物語を-・・・








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