表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
学園テンセイ劇場  作者: シュナじろう
あとがき
51/52

始まりの公立小学校編 あとがき


 学園テンセイ劇場をお読みいただきましてありがとうございます。

 本作を執筆・投稿させていただいております名無しさん家の権兵衛さんです。

 まずは軽くご挨拶を。

 挫折に挫折を重ねて、性懲りもなくまた今作を立ち上げたわけですが――無事に序章ともいえる始まりの公立小学校編を終えることができて、なんとか、最初の壁をよじ登ることができたのかな、と思ったりしています。

 ただ、途中でプロットの練りが甘くて、とてつもないミスをしてしまったわけですが――。


・この作品を投稿するに至ったきっかけ


 そもそも、この作品を投稿するに至った過程はものすごく安易なものでした。

 なろうでは恋愛ゲームへの転生ものはよく見かけますし、それにTS要素が絡んだり、脇役への転生だったりするケースもよく見かけます。

 しかしその多くは乙女ゲームへの転生であり、それ以外ではほとんど見かけません(作者が見つけられないだけなのかもしれませんが……)。

 そこで、見かけないならそこへ切り込んでみるのも一考かと思い、投入したのがこの作品になります。

 ぶっちゃけ言えば、気まぐれ以外の何物でもありませんでした。

 でも下地を練り始めてみると、あれこれと『物足りなさ』が増えてきてしまい、投稿を実行するころには執筆にのめり込むくらいにはなってしまいました。

 ただ、前述の通り、練りが甘かったので途中でこけてしまいましたが。

 『瑞樹』はその最たる証拠ですね。最終的に『デウス・エクス・マキナ』を採用して無理矢理誤魔化すくらいにはがたがたになってしまいました。

 もしかしたら手直しするかもしれませんが……ただ、今はこのまま進めてみるのもありかな、と思っていたりもしてます。


・プロットについて


 作品を作るに当たって最も重視したのは、なろうにおいて鉄板ともいえる『転生先=乙女ゲーム』という等式を、『転生先≠乙女ゲーム』としてNGワードに据え置くことでした。

 前述の通り、そこは外せない内容でした。

 『男女兼用恋愛ゲーム』に着目した理由は、単純に『乙女ゲームがNG=男性向け恋愛ゲームor美少女ゲーム』という切り替えが単調に感じられたのと、そちらの方が後々いろいろ面白い展開ができそうだと考えたからですね。

 ちなみにその『面白い展開』に持っていくための最初の布石はすでに打ってありますが。


・キャラクタープロット:****


 次にキャラクター個人ごとのプロットについてですが――こっちはそれほど深くは考えてませんでした。

 プロットが甘くなる原因の一つだな、と強く思い知らされましたね。

 最初に****についてですが――****については特にそれが顕著に出てしまいました。

 最初に設定していたのは『前世が男』『転生先の世界での未来が不安』という二つの基礎設定視覚んでいない状態でした。

 そのあとは物語を進めていくにあたって徐々にキャラ付けをしてきたのですが……最後の方になって振り返ってみれば、なんだこのキャラは、と思うくらいに(悪い意味で)作者的につかみどころのないキャラになってしまう始末。

 ただ、ここまでくると修正するのが難しくも感じられますし、一応最低限のキャラ付けができたといえばできたので、それらを次の部でうまく扱って行こうと考えています。



・キャラクタープロット:皐月、麗奈、優衣


 一方で、皐月と麗奈、優衣については最初から明確に設定を盛り込んでいました。

 まず麗奈については、母親という立ち位置から瑞樹を導くナビゲーターとしての役割を。その過程で転生者としての要素も盛り込んで、『皐月様誕生のきっかけ』を打ち消す要素にすると同時に、主人公が乗り越えなければならない壁の一つにも位置付けました。

 物語が始まる以前ですでに取り返しがつかないくらい失墜しており、運よく名家に取り上げられたもののいまだその汚名は返上することできず――けれど、瑞樹(正確には瑞樹に宿った****)には同じ轍を踏ませまいと、時には空回りしながらも必死に導く。

 そんな感じのキャラクターに、仕上げることができたかな、と思いました。

 皐月と優衣についてですが――この二人、実は片方だけだとキャラ付けとしては不十分と言いましょうか――もとにしたキャラクターのほしい要素はそのままに、この作品としてのキャラクター要素を上書きした形になります。

 ただ、最初は元になるキャラクターをもじったような名前にするつもりでしたが、それだとあからさますぎると思いましたのでキャラクターを二人に分離。名前の要素だけを受け継いだのが『優衣』で、その中身は『皐月』というのがこの二人になります。

 本来であれば二人には窮地に陥った瑞樹を救い出す役割を与えたかったのですが――力量不足で禁断の舞台装置に持っていかれました。

 結果としてこの部における皐月はほとんど出番のない、手持ち無沙汰なキャラクターになってしまいました。

 ――優衣? 彼女はいいのですよ、あとあと活躍の舞台がありますので。今はまだ準備期間です。


・瑞樹


 そして、本来なら登場するはずがなかった最後の主要人物である瑞樹です。

 作中では()として、主人公の一人称とは傍点付きで区別されていた彼女です。

 禁断の舞台装置なだけあって、設定なしでも破格な活躍をして本編を引っ掻き回しましたが――当然、登場予定にないキャラクターだったので、重視する設定は特にはありません。

 と、言いたいところでしたが、これはこれでなかなか使えそうだと思ったので、次の部以降では『油断できない味方』として取り扱って行こうと考えています。

 掲げていきたいと思っているテーマは『狂気』と『憎み切れない愛嬌』……といったところですかね。主人公に対して時に苛烈な行動に出て、主人公勢を苦しめるものの、主人公とは一蓮托生のため結局は主人公に味方をしなければならず、最終的には妥協策として結果論的に主人公にとってプラスに働く行為に留める。

 これ以降もそんな感じの行動傾向のキャラクターで進めていこうと思ってます。


・感想をいただいて


 作中の話についてはこんな感じでしょうか。いろいろと考えながらやってきたものの、基礎設定の不足からあまりいいとは言えない結果になってしまった感じは否めません。それでもお付き合いいただいた読者様には、感謝してもしきれないほどに感無量です。

 あらすじにもありますとおり、このあたりできりがつきましたので、一旦感想への返信(返事)をさせていただきます。

 これまでにいただいた感想は数少ないものの、内容はとても考えさせられるものではありました。

 特に目を惹いたのは『『半分だけの優しさ』~』という感想でしたね。

 内容に関して言うなら、感想をいただいた当たりの部分では四苦八苦しました。

 その四苦八苦した結果が『瑞樹』なのですから、笑ってやってください。

 ただ、いただいたコメントには全面的に同意します。生きていくうえでは究極の二択というのはいずれ来てしまうものですが――やはり、私も感想をいただいた方と同じく、そういうシーンはフィクションでも『半分だけの優しさ』はほしくなってしまうものです。

 一方で、描写が足りなかったな、と思う感想もありました。

 経済学は確かに、それとなく学ばせられてもおかしくはないかな、と思い、慌ててさりげなくフォローを入れさせていただきました。

 まぁ、それだけでは不安ですので、次の部以降では本腰を入れてその辺りの描写もしていきたいなぁ、と思っています。


・今後の展望


 最後に今後の展望についてです。

 と言っても、次回以降は話が飛んで、小学校高学年の話になる予定です。間の時間は空白期として、後々に埋めていく感じになるのでしょうか。

 とかく、空白期の構想については候補が上がっていて、後々に過去話編として挿入していこうかな、と考えていたりします。

 一方で目下の予定である小学校高学年編は――これはお楽しみに、としか言えません。

 ただ、少しだけ予告をさせてもらえるなら――S3でも匂わせた通り、優衣に一つの転機が訪れます。

 三幕構成でいえば、優衣の物語において大きな失墜期に突入します。オール・イズ・ロストです。

 作品全体の傾向として、絶好調の主人公勢に大きな失墜点を穿つことを前提にしている物語ですが、おそらく全体を通しても有数の鬱展開になる予定となっています。

 ですが、次の部もどうか温かい目で見守っていただければと思います。


 あれこれとお話ししましたが、今回はこのあたりで、一旦お暇させていただこうかと思います

 次の部でも皆様とお会いできることを心よりお祈りしながら、筆をおかせていただきます。

 この度は、学園テンセイ劇場をお読みいただき、ありがとうございました。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ