表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
明くる世界の異世界生活を!  作者: ラルス
プロローグ
1/6

プロローグ  『始まり』

 


 ーー痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い

 

 

 生暖かい風が吹き、あたり一面が支配される。

 

 体中から大量の汗が流れ、感じる痛みがこれは夢でもなんでもなく現実だと物語っていた。

腕はあらぬ方向に曲がり、足は食いちぎられ、腹には大きな風穴があいていた。

 

 

 彼はそんなどうしようもない局面を迎えていた。

これが物語であったならば誰かが助けに入り、一命をとりとめ、そこから素敵な物語が始まったかもしれない。



だが現実はそう甘くない。体からは大半の血が流れ落ち、命の灯も消えかかっていた。



 ーーこんなところで!!


彼はそう思い無情にも散っていく自らの命を眺めることしかできなかった。




 『ーーーーーーーー』

 

 

 

今もなお、体を貪る音が響く中にノイズのようなものが混じった。


 

 

すでにこの身にはない腹をえぐられるような感覚が一気に広がる。

ノイズの正体はわからない。




だが彼の耳には確かにこう聞こえた。


 

 

 『条件達成を確認、速やかにロードを実行。』

 

 

 

 

その瞬間、彼ーーイトウ ユウキは世界から姿を消した。

 

 

 

 

 


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ