クルーズ&ホテル編 Ⅱ
三連泊できるうえに、パッケージングの苦労から解放されるかわりに失ったもの。
それは時間。
もう少しいえば、観光時間。
旅程編でも書きましたが、空路でいけば一時間で行けるアブシンベルまでを陸路往復にした結果丸一日観光もないただの移動に使っているところに、ほぼ一日余計に移動時間を使う現在のコースは、当然以前観光していた場所がカットされていたり、見学時間が短縮されていたりします。
多くのコースでカットされたのが「サッカラ、メンフィス、ダハシュール観光」です。
ピラミッドは一番有名なクフのピラミッドに入ればそれでいい。
まあ、そういう人も多いでしょうが、エジプト最古のサッカラの階段ピラミッドはやはり見るべきものだといえますし、突然あの巨大ピラミッドができあがったのではないということを認識するためにもダハシュールのふたつのピラミッドを見学し、できれば赤ピラミッドの中に入るべきだと病的なエジプトマニアは考えます。
見学時間のカットはルクソール西岸観光でもあると思います。
パンフレットには特別記載されていませんが、以前の西岸観光は、王家の谷ではツタンカーメン王墓プラス、王家の谷のエリアチケットが見学できる三つの墓の自由見学ができました。
さらに貴族の墓も最低ひとつは見学しましたが、現在のコースではおそらく貴族の墓はカットされ、王家の谷での見学時間も相当短くなっていると思います。
さらに小さいですが、多くの本に取り上げられている有名な展示物があるルクソール博物館見学もカットでしょう。