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薄明のハイドロレイダー  作者: 小木原 見縷菊
AId、出現…… ——抗え、純白のノエル
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 ビー!!ビー!!ビー!!ビー!!…………!!!!!!


 幸子さちことアタシのホログラムモバイルから、激しい警告音が鳴り響いた。


「えっ何!?」


「……緊急招集エマージェンシーだ……」


 むくりと幸子さちこがちゃぶ台から起き上がって、ホログラムを立ち上げる。


「エリア新宿・セクション新大久保、開花間近、招集せよ……やばいな……お姉たちまだ仕事だ……」


玲鷗れおんそうちゃんも無理だよ……!今日別の場所に行ってるから!!!」


 アタシはぐるぐる回る思考の中から必死に体を動かして、搭乗ジャケットを羽織る。


「ミカ……!……大丈夫……?」


「……い、行かなきゃ……だよね」


 ……乗るよ、乗りますから煽らないでほしい。っていうかなんで?最近はちゃんとしてたよね、搭乗依頼も作戦も。……なに?なに?……何で!?


「……頑張る」


「わ、私も後で行くから!お姉呼びに行く!!!」


 帰ってきたばかりの幸子さちこは、お茶を飲んだだけで再び出かけて行った。


 ……敵は……何?


「はぁー……」


 アタシは銀色のブレスレットのボタンを押した。


 ブレスは瞬時にキラキラのA4サイズの紙に変わる。



 into——の4文字がワープペーパーにいやにはっきりと浮かんでいる。



 怖い……情報がないことが……


 冬の寒さが勇気を奪っていく。



 ——降りる……?



 一瞬(よぎ)った思い——。



 答えは…………………………




「NOに決まってる!」

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