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最近、サブローが朝ご飯を食べに来ない。
例によって、シュウジに、「サブローさんもうすぐ誕生日だよー!」なんて聞いたから……祝ってやらないでもないとか思っているのに。まぁ一応、サブローがアタシたちのリーダーみたいな感じだしさ。
クリスマスが誕生日、なんだって。いいよね。
街も人も、どこかキラキラして、神聖なムードとそわそわするムードがパーティーにピッタリ。
12月の空はうすグレーでちょっと寒い感じがしたけど、クリスマスには母が休みを取れればいつも、母とシュウジと楓とポテサラとケーキを食べて、学校も冬休みに入るからわくわくした。
(休みを取れなければ、次の休みの時にちゃんとパーティーした!当日過ぎると、ケーキが安くなるから沢山買ってくれて、それも良かったな……)
クリスマスっていいよね。
ハァ。今年はどうせ皆んな集まる気がするし……。えぇ?プレゼント交換とかやるべき?
「ミカー……もう私、ダメ……」
「ちょっ大丈夫!?」
目の下にクマを作った幸子がバターン!という音を立てて畳に倒れ込んで来た!
「何なの師走……もう限界……なのダ……☆」
辛うじてプリズムを放つ幸子に、アタシはお茶を淹れてやった。
「うぅ……おいしいよぅ……☆」
「大丈夫……?」
……幸子はクリスマスライブでかなりっ忙しいみたいだし、由子さんもクリスマスコレクションのイベント、雪子さんも当日はオフって言ってたけど、こりゃあ今年も家族だけでひっそりと……かも……
「大丈夫っ☆ライブは昼までだもん!夜はここでケーキ食べるんだからぁっ!」
「っそ」
なんか本当にみんな忙しそう。でも、冬の空とか、灯りとか、テレビのコマーシャルなんかを見てると、気持ちがわくわくする時がある。悪くも良くも、きっと特別な時期。アタシも正直、みんなでパーティーしたい気持ちになっていた。
よしっ、それじゃまぁ、やるかぁ!プレゼント交換会!
……コンビニで買えるもの限定でいいよね。




