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薄明のハイドロレイダー  作者: 小木原 見縷菊
染、椿……——イルミネーションオニキス
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「「リバティ・ストーム!!レーザー!!!」」


 白い蕾(ディストレス)がパンッと弾けて星屑みたいな水流あわが舞う。


 落ちる水流の中を、リバティ(アタシたち)は上手く泳げてると思う!!


あね!!もう一個落ちてくる!!」


「オッーケー……——っ!!!」


「「ストームレーザー!!!」」


 白い椿(ディストレス)が……


「「ストームレーザー!!!!!」」


 水素に還(きえ)る——……


あねっ!!!」


 ビタンッ


 という衝撃に襲われて、ビチビチと魚がねるみたいな音と衝撃が通信機からしていた——……


「大丈夫!?」


「ア、アンタも降りて大丈夫なの?」


 弟に体勢を直されて、アタシはモニターの中の世界が反転してることに気づいた。


 重量が強化されてるから、水平を保てるけど……


「底に、着いたみたいだよ」


「ミカ君!!!シュウジ君!!!」


「大丈夫そうです」


 滝みたいに水が落ちてくる合間に、小さく空が見えた。


「シュウジ、変形しとこ」


「あ、そっか」


 真っ黒な洞窟……——みたいな空間に、座り込んだアタシは空を見た。


 水溜みずたまりみたいな光に、泡と空が反射していた。


 赤と緑が、季節を追いかけるように落ちてくる。


「……綺麗だね」


 言葉の先に、アタシは涙を見せないように、ただ、うなずいてみせた。


 冬の色が、降ってくる……薄明光線(あめ)みたいに。

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