表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
薄明のハイドロレイダー  作者: 小木原 見縷菊
染、椿……——イルミネーションオニキス
736/739

689

「堕ちるっ!」


 あれが堕ちたら……何かが終わる……そんな気がした。


「「バーキングアロー!!!」」


 そのままの形で堕ちる白いつぼみを、そらで消し去る……


「どうしたの?あね


「わかんないけど……」


 うまく言えない。予感でしかないけど、あのつぼみを堕としてはならないと、イヤリングが騒いだ。


「ま、深呼吸したら?」


「そうね」


 気づいたら、うまく息が出来てなかった。


 アタシはさっき見た、ルリビタキのふわふわの羽毛を思い出して、ふぅーと息を吐いた。


 コックピット内の酸素は、アタシたちが心地いいように絶妙なバランスで供給される。


 それでも、不安に駆られる心は時々、それを拒否してしまう。


 シュウジが取り付けたプリズムボールが、モニターの向こうの景色を輝かせるようにキラキラと反射した。


「アタシも……何か飾ろうかな」


「いんじゃない?」


 幸子さちこはコックピットのペイントも内部も、全部変えてるってそういえば言っていた。


 でもアタシは最初のこの仕様が好きだ。


 なぜだかは分からないけれど。


 あおい空間に美しい画面スクリーンが景色を映す。


「ありがと、シュウジ。落ち着いたよ」


「ウィ」


「「薄明はくめいの光が、白炎びゃくえんとなる」」


 力が、水素針すいそしんに集まる


「「俺の/アタシの力を光に変えて!!」」


 息が心地よいことを思い出す


「「降り注げ!!!!」」


 ——……えっ!?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ