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薄明のハイドロレイダー  作者: 小木原 見縷菊
サイレントミラー……——歴史を視るモノ
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「でさァ、アタシは公立に行くんだと思ってたわけ。小学校楽しかったし、色々なことが、本当に有り難かった。離れることが別離とは思ってないけど、不安で一杯でさ」


「後悔してるわけ?ほっしーは」


 何を話せばいいのか分からなかった。


「結果的に……してない。大変だし、アタシに出来ることなんてあるのかって結構すぐ思うし、課題も見つかってなくてさ。課題っていうか、目標っていうか……てかどう見える?マックスは。Hylub(ハイラボ)に入った仲間やつらのこと」


「……楽しそう、なんじゃない?変わったよね」


「あぁ……そうなのかも」


 だから今の悩みや不安や持ちきれないもやもやを、つらつらと話してみる。


「なんか結局自分で一杯で、気づかなかったけどそうなのかも」


 マックスは、みんなのことを見れていたのかもしれなかった。


 そして漠然と、シュウジもそうちゃんも、マックスのことをちゃんと分かっているのかもと思った。


「喉乾かない?俺の分のコーラ、飲んでいいけど」


「や、大丈夫。てかとりとめのナイ悩み相談みたいになっちゃってごめん。ほんとなんか、必要なものとかある?」


 分かってないことが申し訳ないけど、くしかないと思った。


「じゃあ付き合ってよ」


「……なんでよ」


 たぶんそうじゃない。アタシは気づいた。

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