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「ライさん!マックス君を頼みます!!!」
マックス君が、もう微動だにしていない気がした。
「マックス君!諦めないでよ!!」
でも今ここで手を止めたら、先に進めない!!!
「「「バーキングアロー!!!」」」
「メルトファング!!!」
「ダイアモンドフリーズ!!!」
最高出力の技の応酬で、アサガオの蔓は徐々に粉になっていく!!!
……帰るんだ……——
「「「バーキングアロー!!!」」」
居心地の良い和室に。
「ダイアモンドフリーズ!!!」
「メルトファング!!!」
どこだかわかんない場所で、まだ朽ちるつもりは無い!!!
「シュウジ!!!」
「大丈夫!!!」
水素針で蔓を祓う!
「「「バーキングアロー!!!」」」
お腹も空いたし!!!
「アタシたちの、勝ち……だ……」
姉が、水素針を降ろした。ゆっくりと……——。
「ジュン君!!!」
肩に掛かる重みを必死に支える。
「凄い痛そう……大丈夫!?」
冷や汗が凄い……でも、ジュン君はいつも通り笑ってる気がした。
「痛い……大丈夫ではない。……だが終わりだ」
「純之助、もう少しだけ待て。周囲を探っている」
「……鬼か、雨沢。お前がこっちに来い」
「傷は痛いだろうが命に別状は無いようだ。シュウジ、しばらく純之助を支えてやれ」
「わかった!」
皆んな、息が上がっているようだったけど、嫌な気配は無かった。
姉が石の床に大の字に寝転んで深呼吸している。
石の神殿は、静謐さを取り戻して、神秘の残月を放っていた。




