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薄明のハイドロレイダー  作者: 小木原 見縷菊
海鳴のナイトメア……——黒衣のキーロック
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「ビンゴだ、シュウジ」


 通信機から、そうちゃんの楽しげな声が入って、僕もやっとニヤっと笑うことが出来た。


「僕ってさ、これ以上移動しないほうがいいってことだよね」


「そうだ」


 ピンチの時に一緒に笑ってくれる兄がいる。それだけで気分が落ちついてくる。姉は……不謹慎だと動揺するかもしれないけれど。


そうちゃん!?」


 どうすればいいかが分かって、かえって覚悟がつく。


「でも僕は今レイダーを動かせないから、ジュン君と実華みかに動かしてもらって、これの外し方と正体をマックス君にくしかないよ」


りょう

「待っ!!!」


「遠隔解析システムはすでに稼働している。遠隔手術の技術だ。わかるだろシュウジ」


「うん」


「ちょっと待ってよ!もし……もし得たいの知れないやつがいたら……帰ってこれなかったらどうするの!」


あねとジュン君は離脱で戻れる」


「そんなこと出来るわけ……!」


「シュウジ君も離脱だ。例えFirst(ファースト)の情報が全て漏れたり、奪われることになってもね」


「わかりました」


「ミカ君、シュウジ君に触れた状態で離脱を押せば一緒に戻れる。いいね?」


「ミカっ☆私も行くから!!!」


幸子さちこさんはライブの準備をしてほしい」


「シュウジ君何言っ……」


 良くない可能性の言葉を、そうちゃんがつないでくれる。


「コランダム改の情報はまだ何も漏れていない可能性が高い。最新の情報を奪われたらどうなるか、わかってほしい」


「だ……駄目だって決めつけないでよね、幸子さちこ


 あねは覚悟は揺らいでいるかもしれない。それでも……


「プロでしょ、幸子さちこ。DVD買うから、最高の舞台にしてきてよね!」

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