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薄明のハイドロレイダー  作者: 小木原 見縷菊
黒の花……——極夏のホライズン
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 もう、深夜だ……


 交代で仮眠をとって、シュウジの行動を追った。


「新幹線を乗り継いで、西に…向かってる」


 そうちゃんは休んだのだろうか。


 思いついたようにれたほうじ茶を差し出すと、兄はやっと笑ったように見えた。


 シュウジは無事のようだった。


 時折、アタシたちにメッセージを送る姿が見てとれた。


 ショーコはシュウジが家に運び、今はHyLA(ハイラ)に保護されている。


 乗り継いだ鈍行どんこうに揺られるシュウジを見ながら、アタシは疑問を投げかけた。


「アタシが悪いのかな……」


「違うよ」


 サブローはすぐにそう言ったけど、シュウジに起こったことも、ショーコに起こったことも、アタシに関係がある気がしてならない。


「アタシが……」


 マックスに何かをしてしまったのだろうか。


「ミカ、アイス食べよ?」


 雪子せつこさんが、買ってきてくれたアイス。


 シュウジの行動データは、雪子せつこさんも、由子ゆうこさんも、解析を始めてくれていた。


「ミカちゃん、そのアイス、ほうじ茶に合うわよ」


 ホログラムモニターを見ながら、雪子せつこさんが言った。


 銀のスプーンが、ペンダントライトの明るさを反射して冷たく輝いている。


「母もよばれよ。ん!美味しいよ、ミカ」


 スプーンの上の冷たいバニラはほうじ茶に合って、アタシは涙が止まらなかった。

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