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「ミーカー……!!!(怒)」
「!?」
「あっ幸子ちゃん」
岩で出来たHylab-Aquareaの椅子にどすっ、と座り、幸子が忌々しげにアタシを見つめる。
「何で誘わないのよー!!!」
同じく、黒雲母が混じった綺麗な岩のテーブルにトン!と置いたカップの中身を一気に飲み干し、幸子はぷい、とそっぽを向いた。
「え、えー……だって1組は授業だと思ったし、幸子も眠いと思ったし。。。ひ、ひとくち食べる?はちみつパフェ」
「いい。ライブ前でカロリー制限してるもん……一応誘ってよね、今度は」
「ごめんて……」
「ね、おいし?はちみつパフェ」
「おいしいよ、今度食べよ」
「食べる。私はちみつ好きなんだからね!」
「なんか蜜系好きだよね、幸子。みたらしだのはちみつだの」
「た、確かに……ミカ分かってるジャン☆☆☆私のコトッ☆」
「ね、幸子ちゃん、昨日寝てたよね、網解きしてるトキ」
「ぎくっ!リディちゃんなんでそれを!?」
「そーなの!?」
「どこでも、どんな時でも眠ることが出来る。それが私なのだッ☆☆☆」
「ぐぬぬ……」
なんだかズルい気がしたけど、なんか凄いような気もする……確かに、コランダムにはやること無かったよね……
「まぁ、元気で良かったけどね」
「元気元気☆☆☆ね、ミカ、今度の土曜日は空けておいてよね。リディちゃんも」




