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薄明のハイドロレイダー  作者: 小木原 見縷菊
ノア、インザフォール……——満ちる赤富士
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「大丈夫……消えてく」


 イヤリングから、悪意が消えていくのがわかる。


 自然がエネルギーを増やしていく光合成みたいなライトグリーンの光の中で、エリア小笠原の巨大青海亀(ディストレス)がその悪意すがたを光に溶かしていく……——!!!


ウソッ、まだだ!!!」


 最後の力をしぼるるように、ディストレスが砂浜を揺らす……——地鳴りを呼びながら!!!


「ミカァ!!!!」


幸子さちこ!?」


 コランダムの姿が……——「ウソッ!!!」


 地面が……——


 ——砂に飲み込まれていく!!!!!!


幸子さちこちゃん!!!」


 コランダムを追うリディアが……——


「リディアぁぁぁああああああ!!!!!」


 ……雨——……?


 レイダーの手(てのひら)に、しずくを感じる……間もなく————


 ……視界が歪む



 足元から飲み込まれる……————



 ……滝——…………?????



実華みか!!!!!」


「っっっ!!!!」


 ——轟音ごうおんに飲み込まれながら、落下していることに辛うじて気づいた。



「SLT!!!総員変形!!!!!」


「何が起こってるの!?」


 サブローの声に返しながら、水素針すいそしんを握り直す!!!


「地面が陥没して海ごと落下してる!!!全員、上を目指してべ!!!!」


「滝登りってこと!?幸子さちこさん!大丈夫!?」


「シュージ君!!!うん!!!ひれ出した!!!!」


「SLTの泳力なら大丈夫だ!!!総員!光を目指してべ!!!!!!」


 ——遠くの闇に、仲間が照らす光が差すのが見えた。

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