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幸運の大亀の瞳が緑色に輝く!!!
深い藻のような、自然の美を集めたみたいな緑色の瞳……——!
「エネルギーが溜まってきてるんだ!!!ジュン!!!」
「応!!!」
HyLAから届く解析データを取り込んで、目測データと急いで照らし合わせる。
ジュンの指が高速でホログラムキーボードの上を滑っていく。
「解析結果が出た。あいつの弱点は、甲羅の継ぎ目でも、足の付け根でもない。……首から二枚目の真ん中の甲羅だ!」
「一番硬そうなところ!?オーケイ!!!幸子!ナイフを起こすからナイフを立てられる!?」
「やってみる!」
「シュウジ!」
「オーケイ!」
てこの原理でアオウミガメを再び起こしていく!!!
「リイ君!リディちゃん!援護おねがーいっっ☆☆☆えいっ!!!わっ!浅い!!!」
幸子の渾身のプリズムナイフが亀の甲羅に刺さる……けれども!!!
「幸子さん!!!任せてみてっ!!!おぉぉぉりゃあぁぁぁっっ!!!!」
両手に予期せぬ重力がかかる!!!
「姉ゴメン!!!歯ぁ食いしばって!!!」
「んっ!?!?!?」
咄嗟に舌を仕舞う!!!
ガキィ……――ィィィイン!!!!!金属が鳴る音が夜に響く!!!
金槌みたいに振り下ろされた刃が!!!プリズムナイフを甲羅に捻じ込んだ!!!っ……手が——……痛いよぉ!!!!




