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「光あれっ!!!」
幸子のプリズムナイフが避雷針のように皆んなの力を集めていく。
フィンヨンの水素針から、真っ白な光が迸り、大亀の動きを封じる。
「おめでとう!!!ほっしーちゃん!!!」
いやあの人自由かも……喜々として光を繰り出すその姿は、光を統べる魔法使いのようだった。
「おめっとさん!」
鉤爪の熱波も、ナイフを起点に命中するようになっていた。
「いや今!?みんないいから!!!」
「姉!!!」
「オ、オーケイ!!!」
水素針に力を込める!!!
「「「バーキングアロー!!!」」」
プリズムナイフが力が吸い込んで炸裂する!!!
「弱って来てる!!!」
「ジュン君、ひっくり返そう!!!」
「応!!!」
「「「エクセキュートブレード!!!」」」
てこの原理で大亀を砂浜にひっくり返す!!!
「ねぇ!!!」
アタシは誰にともなく叫んだ。
「迷ったり、違ってたりしたらさ……」
イヤリングが、新しい力を感知する
「もう、ダメなのかな……」
今朝、パンケーキを食べなかった。
「何言ってんの?ミカっ」
コランダム改が跳ねる!!!
クナイのように、数本のプリズムナイフが大亀を捉えた!!!
——最近、まともに友だちと話してなかった……。
「ダメじゃないと思う」
フィンヨンの光が、砂浜を輝かせる!
——アタシはずっと、悩んでいたんだってことに今気づいてしまう……。
だってそれは……——!!!




