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薄明のハイドロレイダー  作者: 小木原 見縷菊
孤高のヴァイオレット……——人類のアーティチョーク
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「対象の姿は最近良く出現している大亀です」


 通信機から、サブローの声が響いた。


「……オーケイ」


 アタシは体を起こして、操縦管を握った。


 ミシェルさんと……——エイミーさんの顔がぎる。


 ——あの日、ふたりと話は、した。


 ……アタシに何が出来たのか、わからないけれど。


「亀が出たってことは、そのうち鶴でもでるのか?大佐」


「そうだ!十二支だけじゃないんじゃん……って今気づいた……」


 いつの間にかシュウジも、ジュンもしっかりと身体を起こしていた。


「出るだろうね。IOP初代大統領は信仰心があつかったからね……。日本古来の信仰に所縁ゆかりのある存在の姿を借りて、ディストレスは今後も現れると予想しているよ」


 迫る課題にいっぱいになって、本筋が薄らいでしまう。


 搭乗者パイロットには、学ぶべきことが……ることが沢山あるのに……——。


「まぁ対象の組成が大幅に変わるわけじゃないからね。日々のトレーニングで対応していけるはずだ。みんなリラックスして欲しい」


 サブローはそう言うけれども……。


実華みか、表情がカタいよ」


 シュウジがこちらを見て来る。


 アタシはすぅっ……と息を吸い込んで、ふぅぅーと大きく吐いた。


「まぁ、やることは同じってわけか……」


「そうそ」


 水平線の向こうが、不自然に歪んだ

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