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薄明のハイドロレイダー  作者: 小木原 見縷菊
AId、台頭……——降り注げ!白炎の光
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05

 夜のニュースに、ホーリーチェリーが映し出されていた。

 白色がかった薄桃色のつぼみたちが、本当に綺麗。


 エリア栃木・セクション足利にある、仙人ヶ岳と同じくらいの高さの巨木に擬態したディストレス化した野生のAId(エイド)……。


 テレビ画面の右上には今の時刻、19:19分。


 右下には……


 30日


 小さく、そう浮かび上がっていた。


 滅亡の日が分かって、旅に出た人もいた。


 アタシたちは、普通に暮らした。


 かえでが私の足におでこを寄せてきたので撫でてやった。

 気持ち良さそうに、ゴロゴロ言ってる。


 四畳半と六畳のこのアパートで、私は幸せだった。


 本棚の整理を始める。

 かえでと暮らし始めて、猫の本が増えた。

 猫ってほんとうに可愛い。


 かえでが小さく鳴き始めた。


「ん?」


 私は隣にしゃがんで、かえでの額を撫でる。


「母かな」


 弟が、窓を開けて外の様子を眺めた。


「……なんかおかしい」


 ビー!!ビー!!ビー!!ビー!!…………!!!!!!


 エリア新宿・セクション新大久保に激しい警告音が鳴り響いた。

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