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「何が……っ!?」
亀の動きは陸でも速くて、それでもアタシたちの日頃の鍛錬は、ギリギリ侵攻を許さなかった。
ファントムも来たのが見えた。
守るための力が、集まってる!!!
「この間一緒に乗れなかった。……明日も——一人で行くんでしょ?」
「我は女子の気持ちは分からない!!!」
でしょうね!!!
いやそんなことない。
ジュンはアタシなんかより空気読むし、シュウジは説明するまでもない!!!
マーガレットさんがウチに来た時、他の人の方が適任だって何度も思った!!!
「もし無理だったら……」
操縦管に力を込める!
「……相談に乗ってほしい!」
亀が転がっていく!!!
「もちろん!」
「一応、聞こう!!!」
みんなの輝きに、背中が熱くなってくる!!!
「「「薄明の光が迸る!!!」」」
「10秒後、総員退避!!!」
「俺の」
「我の」
「私の」
「「「力を光に変えて!!!」」」
勇気が、指先から未来に広がる!!
「「「切り裂け!!!」」」
ホログラムタイマーが、カウントダウンを始める!!
「「「エクセキュートブレード!!!」」」
抜き付けた瞬間、足に力を込める。
——スローモーションのように、背後の熱が輝いていく——……!!!
砲塔の衝撃が、伝わる——!!
———世界が……
振動した




