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「ア、アタシですか!?」
有りとあらゆる検査をした。
「た、確かに……造園の授業で一緒にはなりましたケド……」
けれど、手がかりは無かった。
「でもアタシ……二人とはちゃんと喋ったことなくて……」
久しぶりに会った星ヶ咲ミカちゃんは、少し背が伸びていて、綺麗になった気がした。女の子なんてみんなそうだ。日ごと、何かを思い、一日で成長してしまう。
「……でも、……知りたいって思ったんです」
ミカちゃんは、急に家に現れた私を懐かしそうに受け入れてくれた。
「でも、アタシに出来るんでしょうか……」
エリカや小松さんに、どことなく雰囲気が似た少女。
「リディアさんと仲がいい貴女にお願いするのは間違っているのかもしれないわ」
「いえ……アタシは、マックスのことも、本当にマックスの意思だったのか、信じてないんです。何か理由があるんじゃないかって……だから……」
ちゃぶ台の向こうで、ぎゅっ、と拳を握りしめるのが見えた。
「いい子……なのよ……ミシェルも、エミリーも」
「——……ッ!!!」
大人がこんなことを言うのは違うのかもしれない。
「アタシ、話してみます、ミシェルさんとも、エミリーさんとも」
心を潰したように、反応が得られない少女たちが、反応した名前。
リディア・ノーマンと、星ヶ咲ミカ。
「マーガレットさん、リディア、もう普通にlabに通ってて。それとか、伝えられたらな〜トカ……」
「……安心すると思うわ」
もう、繰り返さないために……絶対に。




