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薄明のハイドロレイダー  作者: 小木原 見縷菊
夏の日のミラージュ……——甦れ!草原の風
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 霧谷玲鷗きりたにれおん……。


 謎の不良。


 いや、何回か一緒に出撃してみて、玲鷗れおんは裏表のない良い不良?というか、見た目金髪で、軟骨にバシバシピアスを開けてるのが最初は驚いたっていうか、何より体中傷だらけなので、その傷が怖かった。


 でも悪い奴ではないと思う。


 あと、行ってないらしいけど、行ってたら高校生。そうちゃんと同じだ。


 玲鷗れおんとシュウジとアタシ。

 ナノゲイルレイダーとハイドロレイダーで熊本のホーリーチェリーを叩くことになった。


 そうちゃんは、ハワイも熊本も両方乗ると言ったけど、時間がない。

 搭乗は明日。


 アタシは同じ轍は踏まない。


 心を穿つ穴があるなら、仲間として、事前に埋めたい。


 というわけで、アタシは玲鷗れおんとシュウジをトレーニングルームに呼び出していた。


玲鷗れおん、言いたくないことは言わないでいい。けど、仲間と思うなら、シュウジとアタシに話して。搭乗の動機は……?」


「動機かぁ……まぁシンプルにかっこよくね?こんな俺でも、誰かを救う手になれるんだって思ったら嬉しいし」


「こんな俺でもってどういう意味イミ?……聞いてもいい?」


「別にいいよ。俺、孤児みなしごなんだ。つっても施設の仲間とは仲いいけどよ。でもなんかこうさ、普通には足りてないって常々思ってて、こんな俺がヒーローになれるチャンスっつうかさ。そんな感じよ」


「その傷……」


「あぁ、これは3年くらい、地下プロレスでバイトしてた時についた傷だ」


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