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薄明のハイドロレイダー  作者: 小木原 見縷菊
風……——朱と蒼の協奏
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 謎だけを残して、モーリスは一輪車を押して行ってしまった。


 ……いや、あるんだけどね。仕事が。


 アタシは中庭に組まれたタープの下で、新しいタライにセメントを入れていた。



 なにかあるというより、なにもない……



 謎かけみたいなその言葉をアタシは考えるけれど、答えがわからない。


 リディアはなんで友だちがいないなんて言うんだろう……


 仲間?アタシも仲間ってこと?……それはそれで嬉しいけど、仲間とは?友だちとは???


 でもアタシが知りたいのは、リディアにとっての仲間(友だち)と、リディアが悲しんだりしてないかってことだ。

(あと、新しい仲間とも出来るだけいい関係になれたらいいなぁー……なんてさ!だって、ミシェルさんはプラチナのボブヘアと碧い瞳が印象的なお人形みたいな可愛いひとなのに、ヘルメットと作業着のギャップが……!!!それにエイミーさんはハニーブロンドのウェーブヘアのポニーテールを動きやすいように中間地点でもきっちり結んでいて、あんなに可愛いのにしっかり真面目なのかな……ってところが逆に愛らしい、三人集まると見事に古代の有名な森のドールキットの世界観……というかみんな小動物的なお人形さんみたいだよ!!!ふふふ)


 まぁ、リディアの仲間の定義と、アタシの友だちの定義が同じだったらいいわけで。


 でもそれって結局リディアにくしかないよね……


「うぉっ」


 ライラックの香りがふいにして、アーチの方をみるとミシェルさん、エイミーさん、リディアがスン……としているのが見えた。


 ——どこか似てる気がするけどね!?三人とも……


 何が出来るのかもわからないけれど、急いで空の一輪車を探して、コンクリートを三人のところに運んだ。

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