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——やりたいことをやってみて、なにが掴めたろう……。
「っく!!!」
エクセキュートブレードが、飛来する巨大亀の甲羅を受け止める。
——GWの一日をかけて廻ったミュージアムは、美しかった。
「姉!!!」
「大丈夫!!!」
操縦管を離さない——!!!
たとえ、迷ったとしても……。
犬吠埼の灯台は、昇り来る朝陽を浴びて輝きだしていた!!!
「動きが……素早すぎんのよ!!!」
「だが燃える!!!」
「だね!ジュン君!!!」
古代の特撮映画の怪獣に似ている巨大亀の動きは、男子たちの心を燃え上がらせていた!!!
「知らんがな!!!っく!」
HyLAの円盤のライトアップが、朝陽の黄金に変わる——。
紺から薄紫、薄藍青、白、群青。
そして金色に光る空とオレンジ、桃色。
この景色を、傷つけられたくない!!!
「痛っ……!!!」
混雑を抜けて、汗を拭ったアタシの目の前に広がった、黄金の額縁の中の架空の空……——。
どこかの誰かの、空想上の——。
息を飲むような、色彩の世界……。
「姉!?」
「大丈夫!いける!ていうかアンタたちこそ集中!!」
「オッケイ!」
「応!」
「「「薄明の光が天へ迸る!」」」
アタシに描けるだろうか……未来を。
「俺の」
「我の」
「私の」
「「「力を光に変えて」」」
目を奪われるような……未来を!!!
「「「切り裂け!!!」」」
わからないけれど……
「「「ディストレス!!!」」」
今日のアタシにはまだわからないけれど!!!




