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薄明のハイドロレイダー  作者: 小木原 見縷菊
夏の日のミラージュ……——甦れ!草原の風
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「最近賑やかでいいよね」


「シュウジ、本気で言ってんの?」


 学校近くの三叉路さんさろまでの小道。

 最近唯一の弟との短い時間。


 分かってる。


 シュウジは本気で言っている。


 母と私とシュウジとかえで。三人と一匹暮らしのアパートでの日々。もちろんシュウジも楽しんでいた。


 でも今は、毎日が合宿。部屋に帰れば仲間がいる。そんな生活が弟は楽しくて仕方ないのだ。


 でもアタシは疲れてもいた。

 合宿とかしたことないし!


 しかも、毎日のバタバタで流れてしまってる意味わかんないことがありすぎる。


「でもさ、実華みかだって楽しいんじゃないの?幸子さちこさんと仲良いみたいだし……」


「ちょっ!後にして!」


 三叉路さんさろまでくるとショーコがいる。


「レイダーの話は一旦やめて!いいね!?ショーコー!!!」


 アタシはスキップでショーコに近づいた。


「ぎょっ!ほっしぃ元気いいね!あ、シュウジ君おはよう」


「おはようございます」


 授業の話、昨日観たテレビの話、天気の話……。


 これよ、これこれ、これがアタシの日常。


 そして放課後はショーコの家でお茶を飲むのだ。


 久しぶりだねぇ、家で準備してるね~。なんて、久しぶりに言ってくれたから、アタシも差し入れにフィナンシェなんて買って、放課後、ショーコの家へとスキップする。お茶に合うといいなー。


 インターホンを押してしばし待つ。

 本当久しぶりだ。


 ドアが開いた。


「ショー……」コじゃない。


「やっほ☆」


 ……なんで!?

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