表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
薄明のハイドロレイダー  作者: 小木原 見縷菊
エンドレスブギー……——春待つ銀花
531/747

504

 高い天井から、ホバー・コア・ポートに乗った小松こまつさんが降りてくる。


 ライティングデスクの周りで幸子さちことアタシは顔を見合わせて、デスクに差し出された絵本を見つめた。


 ——人魚姫……。


 アタシの憧れのプリンセスだった。


 ん?いや違う。マーメイドスーツの製作と実践。及び海中遊泳の圧力別トライアル試験についての論文レポート。と書いてある……。


「こ、小松こまつさん……これは……?」


「こほん。……まぁこれは私の趣味の文献なんだけどね。開発研究所、エリアBの確認によるとね、幸子さちこちゃんは歩行型レイダーの適性が極めて高いの」


「……どういう意味ですか?」


「変形にこだわる理由がナイってこと。楽しくって、得意なことをやればいいんじゃないかな」


 悪戯イタズラっぽく微笑む小松こまつさんは、急に少女のようで、きゅんとしてしまう。


「そ、それってどういうことですか……?」


「つまりね——」



 ——その時(すで)に、コランダム改は出来ていた。


 幸子さちこのための深紅のコランダム改——。


 羨ましくもあり、幸子さちこが嬉しそうで嬉しい。



「ね、ミカ。私マーメイドより白雪姫が好きなんだ、実は」


 帰り道、幸子さちこつぶやいた。


「なんか、ミカってちょっと白雪姫に似てる」


「えっ!?」


 そう言った幸子さちこの顔は、なぜか晴れ晴れとした笑顔に思えた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ