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薄明のハイドロレイダー  作者: 小木原 見縷菊
イルミナルブラッド……——赤目のフェイクファー
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 ——人が集まって来る足音がする!!!


あね!!!急いで!!!」


 まだ青い空の下に、シュウジはけ出した!!!


「ちょ!」


「速く!!!幸子さちこさんのライブ会場ハイテクだから、すぐ再生しちゃうよ!!!」


 壁がみるみる再生していく!!!


 アタシは不思議と、もう迷ってはいなかった。


 シュウジの、根拠のない笑顔と……HyLA(ハイラ)の白ジャケット。


 アクアフルールより強力なバリアが、アタシを守っている。


 ギリギリで壁の切れ目に飛び込んで、アタシは土の上に転がった。


あね、立って」


「わかった」


 シュウジの手をつかみ、起き上がる。


 ブルーグレーの空の下に、どこまでも続く赤茶けた荒野……——。


 観覧車が存在していた場所に、コランダムが無造作に存在していた。


「なに……してるんだろう……」


 そんな場合じゃない。


 ……そんな場合じゃないけど、アタシは風に吹かれる髪を押さえながら、コランダムの挙動を見守った。


「探してるんだ」


「え?」


 妙に確信に満ちた弟の声に、アタシは納得しかけてしまう。


「あれは、マックス君だと思う」


「……——え?」


 ……え?——どゆこと???


 思ってもみない仮説に、アタシは今までの緊張がどこかにいってしまった。


幸子さちこさんのうさぎのね」


 ……うさぎ??????

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