483
アタシは、ジャケット着用の時に光る仕様にしていない。
幸子には、魔法少女のようにキラキラする背景、大人も子どもも魅了するフォーム、身のこなし、そして決めポーズを作れと言われてるけど、アタシはやってない。
ライズブレスの搭乗外モードをクリックして、瞬時にジャケットを着用した。
ガントレットだけは、シルバーグレーにしてもらった。銀色と灰色の間の色。水素針も同じ色だ。
「どうするの……?」
既視感が起こる。
シュウジは青いサイコプラズマワルサーも顕現させて、ホルスターに静かに収めた。
「姉はいいよ。水素針だけで」
「……どうせアタシは当たらないからね」
「違うよ、……危ないから」
射撃の腕は、前に比べたら上がったけど、アタシはため息をついた。
壁に凭れてた体をなんとか奮い立たせて、アタシはシュウジを見る。
「……で、どうするの?」
また爪の間を狙うつもり?コランダムには爪なんてないけど。
「念のためだ。何か出てきた時のね」
シュウジは深呼吸してるみたいだった。
「姉、僕も一応わかるけど、この倉庫の向こうって外だよね」
アタシはイヤリングに触れる。生命反応は、この壁の向こうには無かった。
「アンタまさか……」
「バーキングアロー!!!」
倉庫の壁が…………消えた。




